「国内FXならやったことがある。でも海外FXはちょっと怖い」
そんな人は少なくないでしょう。
海外FXについて調べると、
「レバレッジが高い」
「ボーナスがある」
「ゼロカットがある」
といったメリットらしき情報が出てくる一方で、
「海外FXは危険」
「出金できないことがある」
「怪しい業者もある」
といった情報も目にします。
これでは、興味はあっても簡単には口座を作れません。
ただ、ここで大切なのは、
「海外FXは危険か、安全か」という二択で考えないことです。
見るべきなのは、
「国内FXと何が違うのか」
「どこにリスクがあるのか」
「自分がそのリスクを理解できているか」
という3点です。
この記事では、国内FXの経験がある人に向けて、海外FXを使う前に知っておきたい7つの注意点を整理します。
1.海外FXが「怖い」と感じるのは当然。国内FXとは前提が違う
国内FXを経験している人ほど、海外FXに違和感を持つかもしれません。
国内FXでは、個人の店頭FXは必要証拠金が取引額の4%以上、つまりレバレッジは最大25倍に制限されています。
ところが海外FX業者の中には、それを大きく超えるレバレッジを掲げる会社があります。
ここだけを見ると、
「少ない資金で大きな取引ができる」
という魅力を感じます。
しかし、レバレッジが高いことと、利益が出やすいことは別の話です。
例えば10万円を入金したからといって、利用できる最大レバレッジまでポジションを持つ必要はありません。
大切なのは、
レバレッジの上限ではなく、実際に自分がどれだけのポジションを持つかです。
そして、もう一つ重要なのが「業者」です。
海外に拠点を置くFX業者の中には、日本の金融商品取引業の登録を受けていない会社があります。
海外で金融ライセンスを取得していたとしても、それだけで日本の金融商品取引業者として登録されていることにはなりません。
金融庁は、日本居住者にFX取引を業として提供する場合には金融商品取引業の登録が必要としており、無登録の海外所在業者との取引について注意喚起しています。
つまり、
「海外FXだから危険」と一括りにするのではなく、どこの国のどの会社が、どのようなルールのもとでサービスを提供しているのかを見る必要があります。
国内FXと同じ感覚で業者を選ばない。
これが最初のポイントです。
2.国内FX経験者が海外FXを始める前に確認したい7つの注意点
では、実際に何を確認すればいいのでしょうか。
最低でも次の7項目は確認しておきたいところです。
注意点① 日本で金融商品取引業の登録を受けているか
最初に確認したいのが登録状況です。
金融庁は、無登録で金融商品取引業を行っているとして警告した事業者を公表しています。
ただし、警告リストに名前がないからといって、自動的に「安全な会社」と判断できるわけではありません。
金融庁自身も、掲載されていない事業者でも無登録営業に該当する場合があると注意しています。
「有名だから」
「ネットでよく見るから」
だけで判断しないことが重要です。
注意点② 最大レバレッジだけを見て口座を選ばない
「最大500倍」
「最大1000倍」
と聞くと、海外FXらしい魅力を感じるかもしれません。
しかし重要なのは最大値ではありません。
例えば、
証拠金10万円
↓
大きなポジションを持つ
↓
少し逆行する
↓
証拠金維持率が急低下
ということは普通に起こり得ます。
国内FX経験者であれば、
「最大何倍使えるか」ではなく、「自分の実効レバレッジを何倍に抑えるか」
と考えた方がわかりやすいでしょう。
注意点③ 「ゼロカットがある=安全」ではない
海外FXでよく見かける言葉の一つが「ゼロカット」です。
相場急変などで口座残高がマイナスになった場合、一定の条件のもとでマイナス残高を解消する仕組みとして説明されることがあります。
ここで注意したいのは、
ゼロカットがあることと、損をしにくいことは同じではない
ということです。
10万円を入金して10万円を失えば、追加入金を求められなかったとしても、10万円を失った事実は変わりません。
ゼロカットだけを理由に大きなポジションを持つのは避けたいところです。
注意点④ 出金条件を口座開設前に確認する
海外FXに興味を持っている人が特に不安に感じるのが、
「本当に出金できるの?」
という点ではないでしょうか。
実際、金融庁は無登録の海外所在業者との取引について、出金に応じてもらえないなどのトラブル事例を注意喚起しています。
だからこそ、入金方法ばかりを見るのではなく、
・本人確認の条件
・出金方法
・出金手数料
・最低出金額
・ボーナス利用時の条件
などを先に確認しておく必要があります。
入金方法より先に出金方法を見る。
これは海外FX業者を調べるときの重要なチェックポイントです。
注意点⑤ ボーナスだけで業者を決めない
海外FXでは、口座開設ボーナスや入金ボーナスを打ち出している業者があります。
確かに魅力的に見えます。
しかし、
「ボーナスが大きい=自分にとって良いFX業者」
とは限りません。
スプレッド、約定条件、取引可能な商品、出金条件、サポート、運営会社なども含めて判断する必要があります。
ボーナスは、あくまで比較項目の一つとして考えましょう。
注意点⑥ 国内FXと税金の扱いが同じとは限らない
ここは国内FX経験者が特に注意したい部分です。
国内の一定のFX取引では、利益は「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税の対象になります。
一方、金融商品取引法上の一定の店頭デリバティブ取引などに該当しない取引について、国税庁は一般的に雑所得として総合課税の対象になると説明しています。
つまり、
「FXなのだから国内FXと同じ税金だろう」
と考えない方がよいということです。
利用するサービスや取引の性質によって税務上の扱いを確認する必要があります。
利益が大きくなってから調べるのではなく、始める前に確認しておきましょう。
注意点⑦ いきなり大きな金額を入れない
海外FXに興味があっても、不安が消えないのであれば、
最初から大きな資金を入れる必要はありません。
国内FX経験者なら、
チャートを見る
↓
注文する
↓
決済する
という基本操作そのものには慣れているはずです。
むしろ最初に確認したいのは、
「注文画面は使いやすいか」
「スプレッドはどう動くか」
「約定はどうか」
「入出金の手続きはどうか」
といった、実際に使わなければわかりにくい部分です。
海外FXを試すとしても、
失っても生活に影響しない範囲の資金から考える
ことが基本になります。
3.海外FXが気になるなら「儲かるか」より「納得して使えるか」で判断する
海外FXについて調べていると、
「国内FXより海外FXの方がいい」
あるいは反対に、
「海外FXは危険だからやめた方がいい」
という極端な意見を目にすることがあります。
しかし、本当に知りたいのはそこではないはずです。
あなたが確認したいのは、
「自分は海外FXを使っても大丈夫なのか?」
ではないでしょうか。
その判断をするためには、
海外FX
↓
怖いから使わない
でもなく、
海外FX
↓
ハイレバ・ボーナスが魅力
↓
すぐ入金
でもありません。
まずは、
業者の登録状況を確認する
↓
運営会社・利用条件を確認する
↓
レバレッジの仕組みを理解する
↓
出金条件を確認する
↓
税金を確認する
↓
それでも使いたければ少額から検討する
この順番で十分です。
海外FXは、国内FXとは仕組みや取引環境が異なる部分があります。
だからこそ、
「海外FXは怖い」
という感覚を無理に消す必要はありません。
その不安を一つずつ調べて、
何がリスクなのかを自分で説明できる状態になってから判断する。
国内FXをすでに経験している人なら、その方が海外FXとの付き合い方を冷静に考えられるはずです。
海外FXに興味を持ったら、まずは「どの会社が一番お得か」を探す前に、
国内FXと海外FXでは何が違うのか。
そこから確認してみてください。
